東京リージョンの新しいアベイラビリティゾーン「ap-northeast-1d」がリリースされました。
はじめに
AWSチームのすずきです。
AWS東京リージョンの新しいアベイラビリティゾーン(AZ)として「ap-northeast-1d」がリリースされました。
新しいAZ「ap-northeast-1d」にEC2インスタンスを起動する事ができましたので、紹介させていただきます。
Amazon Web Services ブログ: 東京リージョンに新たにアベイラビリティゾーンを追加
VPC設定
VPCダッシュボードを利用して、「ap-northeast-1d」のサブネットを追加しました。
サブネットの作成
「ap-northeast-1d」 利用の指定
- VPCとして「デフォルトVPC」を選択、アベイラビリティゾーンとして「ap-northeast-1d」を指定しました。
確認
- 「ap-northeast-1d」サブネットが作成されました。
IP自動割り当て設定
- 他のデフォルトVPCのサブネットと同様「有効」にしました。
EC2起動
EC2ダッシュボードを利用して、EC2インスタンス(t2.micro)の起動を試みました。
インスタンスの詳細設定
- ネットワークとして「デフォルトVPC」、「ap-northeast-1d」に設置したサブネットを選択しました。
- 「スポットインスタンスのリクエスト」を指定したため、「ap-northeast-1d」の価格が表示されています。
PV(AMI)
仮想化方式PVのAMIを利用した場合、サブネットとして「ap-northeast-1d」は選択出来ません。 古いAMIを利用する必要があるシステムではご注意ください。
mtr計測
各AZで起動したEC2インスタンスに「mtr」をインストールし、Googleが提供する公開DNS(8.8.8.8)への経路と応答を測定しました。アベイラビリティゾーン毎の差異なく利用できる模様です。
ap-northeast-1d (new)
Keys: Help Display mode Restart statistics Order of fields quit Packets Pings Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev 1. ??? 2. ??? 3. ??? 4. 100.64.17.79 0.0% 10 0.4 0.5 0.3 0.8 0.0 5. 54.239.52.178 0.0% 10 1.3 1.3 1.2 1.3 0.0 6. 52.95.30.99 0.0% 10 7.9 62.8 3.0 280.2 99.5 7. 54.239.53.203 0.0% 10 2.6 3.6 1.3 13.0 3.3 8. 52.95.219.191 0.0% 10 1.9 1.5 1.3 2.0 0.0 9. ??? 10. 209.85.243.163 0.0% 10 2.5 2.7 2.3 4.1 0.3 11. google-public-dns-a.google.com 0.0% 10 1.6 1.6 1.6 1.7 0.0
ap-northeast-1a
Keys: Help Display mode Restart statistics Order of fields quit Packets Pings Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev 1. ??? 2. ??? 3. ??? 4. 100.64.16.23 0.0% 10 0.4 0.4 0.4 0.6 0.0 5. 52.95.30.219 0.0% 10 1.3 1.9 1.3 6.1 1.3 6. 52.95.30.127 0.0% 10 6.7 13.2 1.6 55.1 17.3 7. 54.239.53.199 0.0% 10 1.4 3.3 1.3 9.1 2.6 8. 52.95.219.191 0.0% 10 1.4 1.4 1.4 1.5 0.0 9. 108.170.242.161 0.0% 10 2.5 1.8 1.6 2.5 0.0 10. 74.125.251.7 0.0% 10 2.6 3.4 2.3 9.1 2.0 11. google-public-dns-a.google.com 0.0% 10 1.6 1.6 1.6 1.7 0.0
ap-northeast-1c
Keys: Help Display mode Restart statistics Order of fields quit Packets Pings Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev 1. ??? 2. ??? 3. ??? 4. 100.64.17.163 0.0% 10 1.8 0.9 0.4 2.3 0.5 5. 27.0.0.161 0.0% 10 3.6 3.8 3.6 6.1 0.7 6. 52.95.30.73 0.0% 10 9.4 8.8 5.2 14.6 3.3 7. 52.95.30.136 0.0% 10 3.7 4.8 3.6 13.9 3.1 8. 52.95.216.117 0.0% 10 3.7 3.8 3.7 3.8 0.0 9. 108.170.242.97 0.0% 10 3.9 3.9 3.8 4.0 0.0 10. 209.85.254.71 0.0% 10 4.6 4.7 4.4 5.8 0.0 11. google-public-dns-a.google.com 0.0% 10 3.8 3.8 3.7 3.9 0.0
まとめ
AWS東京リージョン、最新世代のEC2やEBSなどを制限なく利用できるアベイラビリティゾーンは 「ap-northeast-1a」、「ap-northeast-1c」の2つでした。
※「ap-northeast-1b」を利用できるのは一部のAWSアカウントのみ、R4世代のEC2インスタンスが利用できないなどの利用制限があります。
今回「ap-northeast-1d」がリリースにより、東京リージョンでも3つのアベイラビリティゾーンにEC2を配置し、 より高い耐障害性を確保したシステムを構築出来るようになりました。
また、AWSのアベイラビリティゾーン、インスタンスファミリー毎に設定されているキャパシティが不足すると、 EC2インスタンスのオンデマンド起動に制限が発生する事がありますが、 その緩和策としても今回リリースされた「ap-northeast-1d」をお試し頂ければと思います。